A Case of Sarcoidosis with Polyarteritis Nodosa ShowingRefractory Leg Ulcer.

症例提示 ●症例:50歳,女性 ●主訴:咳嗽・皮疹・体重減少・下肢筋痛 ●現病歴:200X年(39歳時)に健診の胸部X線で両側肺門 部リンパ節腫脹とACE高値を指摘された.200X+1年に 顎部の皮疹を認め皮膚生検施行.類上皮細胞肉芽腫を認め サルコイドーシス(皮膚・肺)と診断された.他臓器には 病変を認めず,診断後経過観察となっていた.200X+8年 10月に両前腕・下腿の皮疹および皮下結節と把握痛が出 現したが,その後症状が自然軽快したため経過観察となっ た.200X+11年7月頃から下肢の持続痛が再び出現.咳 嗽・皮疹・発熱,半年間で約12 kgの体重減少を認めた. 下肢MRIではびまん性の異常信号を認めたため,精査加 療目的で当院紹介となった. ●検査所見(Table 1):CRP 6.8 mg/dL,TP 8.9 g/dL, Cre 1.4 mg/dL,Dダイマー 1.6 mg/dLと上昇.KL-6 867 U/mL,可溶性IL-2レセプター 2070 U/mLと上昇を認め た.抗核抗体は40倍(SPECKLED 40倍)であったがその 他の自己抗体は陰性であった. ●画像所見:[胸部CT]200X+7年9月に比し肺門・縦隔 リンパ節の腫大を認め,両葉に多発するスリガラス影・浸 潤影を認める(Figure 1). [Gaシンチ]肺野に集積を認めるが肺野以外には集積を認 めず. サルコイドーシスに結節性多発動脈炎を合併し,難治性下腿潰瘍を呈した1例