Variation in efficacy and ototoxicity of Burow's solution after manufacturing

論文要旨 ブロー液は難治性の耳漏の治療に有効である。この薬 剤は市販されていないため、各医療施設で作製すること が必要である。薬剤作製後の有効期間や内耳毒性の変化 についての報告はない。我々はブロー液の外観の変化、 pH、浸透圧、殺菌力、内耳毒性について作製直後、作 製後1、3、6、9ヶ月後経過したものについて比較検 討した。作製後時間の経過とともにアルミニウム成分が 析出した。 作製直後のpHは3. 6であったが1ヶ月では4. 0となり その後の変化はみられなかった。浸透圧は作製直後には 920mOsmであったが次第に減少した。殺菌作用は1ヶ 月では変化を認めなかったが9ヶ月では600mOsmとな った。内耳毒性はCAPの変化によると3ヶ月では変化 がなかったが、9ヶ月でトーンバースト4kHzの閾値上 昇を認めた。これは析出したアルミニウム成分が鼓膜、 耳小骨、正円窓上へ沈殿、堆積しているためと推測され た。 ブロー液作製後の経時的な内耳毒性と効力変化の検討

[1]  T. Yamasoba,et al.  Effect of Burow's Solution on the Guinea Pig Inner Ear , 2010, The Annals of otology, rhinology, and laryngology.

[2]  Shi-Nae Park,et al.  The appropriate medical management of methicillin-resistant Staphylococcus aureus in chronic suppurative otitis media , 2010, Acta oto-laryngologica.

[3]  S. Fukuda,et al.  The Efficacy of Burow's Solution as an Ear Preparation for the Treatment of Chronic Ear Infections , 2004, Otology & neurotology : official publication of the American Otological Society, American Neurotology Society [and] European Academy of Otology and Neurotology.