A CASE OF SIGMOIDOVAGINAL FISTULA SECONDARY TO SIGMOID DIVERTICULITIS

症例は75歳,女性.既往として33年前に子宮筋腫に対し子宮全摘術が施行されていた.外陰部の鈍痛と帯下への便混入を主訴に近医を受診し,精査加療目的で当院に紹介となった.内視鏡検査でS状結腸に多発する憩室を認め,注腸造影検査ではS状結腸から膣に向かう瘻孔が確認された.以上よりS状結腸憩室炎による結腸膣瘻と診断し,瘻孔切除及びS状結腸部分切除を施行した.術後1年が経過しているが,現在まで再発なく経過している.結腸憩室症の合併症として膀胱瘻の報告は散見されるが,結腸膣瘻は稀と思われたので若干の文献的考察を加えて報告する.