REPAIR OF RC HOLLOW SLAB BRIDGE DAMAGED BY CHLORIDE ATTACK USING SPRAYED MORTAR

内部塩分と凍結防止剤によって劣化したRC中空床版橋の床版下面に対し, 設計耐用年数100年を想定した断面修復の検討を行った結果, 主筋背後30mm以上のはつりとかぶり55mm以上の大断面の修復が必要となった. しかし, 現状でははつりの性能や断面修復材の充てん性, 耐久性等が明らかでない. 実橋模擬試験体を用いた実験の結果, 密な配筋箇所に対しても, 適切な補助はつりを行えば, ウォータージェットによるはつりが適用可能であることや, 吹付け工法を用いれば, はつり部分への充てん性が確保できることが判明した. 一方, 充てんされたモルタルの品質には, 施工・環境条件が大きく影響することが明らかとなり, 設計時の設定, 品質管理および初期点検では施工環境要因の影響を考慮することの重要性を述べた.