Analysis of Errors in the Standard Mental Cutting Test through the Comparison with a Photo Stereo Graphic Mental Cutting Test
暂无分享,去创建一个
実物模型のステレオ撮影映像を用いて問題図を立体視化することにより, 実物とほぼ同様の奥行感を与え得るMCTを開発し, 調査を実施した.通常の透視図によるMCTを併せて実施し, 両者の調査結果を比較, 検討した.主要な結果は以下の通り.1) 実写映像を用いて立体視することでMCTの平均得点は有意に上昇した.この得点上昇は, 一部の問題における正解率の向上によって生じており, 多くの問題においては正解率の向上は見られなかった.2) 立体視により正解率の上昇した問題群においては, 透視図MCTにおける誤答の一部が, 立体形状の認識, および, 立体と切断面の相対位置の認識過程において生じていることが示された.一方, 立体視により正解率の上昇が認められない問題群においては, 多くの誤答が, 切り口形状の生成過程, 見えない部分の処理過程, および, 量判断過程において生じていることが示唆された.3) 実写映像を用いて立体視することによる全解答時間および問題毎の解答時間の差は認められなかった.これは, 立体視による解答時間の短縮効果と, 実写映像から稜線を抽出するのに要する時間が相殺しあうためと考えられる.