細径ケーブル無人潜水機「げんたつ500」の実証試験 / Seafloor Surveying Results with a Practical Expendable Optical Fiber Cable ROV "GENTATSU 500"

平成元年度から平成 3年度 まで行 われた福井県 との地 域共同研 究で は, 海 洋生物 資源 の調 査多目的 とした無人 潜 水 機 「UROV500」 が建造 さ れた。「UROV500」 は, センターが所有す る「URQV2000 」を ベースに した実用 機で あ る。UROV の 大 きな特長 は支援母船 と結ば れるケーブルが非常に細く海水から受 けるケーブル抵 抗 がなく, 無人潜水 機か自由に運動 できることであ る。「UROV500 」 は福井県 沖 の天然礁「げんたつ瀬」にちなみ。「げんたつ500 」と命名さ れた。 平成 4年度より海洋科学技術 センターと福井県は,「細径 ケーブル無 人潜水 機 の 運用 に関す る研究」 と題す る通常 の共同研究を開始し,「げんたつ500 」の実用性 を 評価 しなが ら福井県 の運用体制 の確立をパックアップしてきた。そ の結果,「 げ ん たつ500 」 は システ ムの特長を十分 に発揮 し,建造畤の目的であ る生物 資 源の調 査 を有効 に行 えることが解 った。 ここでは「げんたつ500 」 システ ムの概要 と,運用面の安全性 から行 わ れた機 器 の改良につ いて報告する。