Correlation between Pore Size Distribution of Activated Carbon and Humic Substance Adsorptivity.
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既報による方法でリグニン類からアルカリ賦活法で製造した様々な細孔分布を示す活性炭について,草炭抽出水中のフミン質の吸着試験を行った結果,チオリグニンを水酸化ナトリウムとともに400-450℃ で焼成した活性炭が紫外部260nmでの吸光度(E250)発現成分を効果的に除去することがわかった。この吸着量と比表面積との関連性がみられないため,細孔径ごとに細孔容積を求めた結果,細孔径10-30nmの細孔容積と吸着量に相関関係がみられた。ゲルクロマトグラムから,草炭抽出成分は分子量が1500程度で,そのほとんどがE250発現成分であった。これに対して地下水中の成分は分子量1000程度(I),300-400程度(II),200以下(III)の三つの画群に分かれ,加水分解された成分である多糖類やそれらの無機塩類も共存していることがわかった。各活性炭による草炭抽出成分と地下水成分の吸着特性はある程度の相関性がみられた。多少異なる傾向を示す点は分子径の違いと地下水に含まれるE260非発現成分の存在が関係していると考えられる。画群I中の成分は孔径5nm以上の細孔の発達している活性炭によく吸着され,これより加水分解が進み,トリハロメタン生成能が高い画群II中に含まれる成分の除去には2~5nmの径をもつ細孔の発達している活性炭が効果的であることが判開した。