Examination of the CO2grid conception in Ibaraki Prefecture

産業革命以降,化石燃料の大量消費による温室効果 ガスの増大は地球温暖化の原因となっている.地球温 暖化の原因として指摘される代表的な温室効果ガスと して特に二酸化炭素(以下 CO2 )に注目する.日本で は 2008~2012 年の間に 1990 年比で 6%減という目標 が京都議定書により定められているが,2003 年時点で 8%増と目標達成が絶望的であるとの指摘もある.今後 これまで以上に削減努力が求められる.日本全体とし て交通機関の利用についての見直しや,企業での省エ ネや省電力対策は鋭意すすめられているが,地域とし ても取り組みが必要である.地域ごとに CO2 濃度を知 り,地域環境に適した都市形成や経済活動を行うため に地域のための環境情報可視化を推進することが必要 である.本研究では茨城県を対象とし,CO2 濃度の計 測方法を計測器の選択から検討し,さらにネットワー ク上にデータを公開し地域住民が PC を始めとした情 報端末で収集できる手法を検討し,そのデータの今後 の活用についても併せて検討する. 2.茨城県の環境への取り組み