Analysis of Learning Methods for Changing Saving Energy Behavior of Children and Household

11 Vol.11 No.1 January 2015 1. はじめに エネルギーに関する学習は小中学校の9割以上で重要性 が認識されており(日本生産性本部・エネルギー環境教育 情報センター 2005)、学習指導要領にも明記されている(文 部科学省 2008; 2009)。エネルギーを軸とした環境教育で あるエネルギー環境教育(山下 2008)について様々な取 り組みが行われている(佐島、高山 2000; 山下 2007)。 エネルギー環境教育には体験や具体的な活動を重視しな がら生活に密着した形の問題解決型学習を行い、日常生活 での行動に結び付く内容が求められる(山下 2008)。植村 (2000)は教育によって行動変容を引き出すには、実習や 体験で感情を刺激することが有効としている。これまで 様々な教材が開発・実践され、環境教育を受けた人たちの 行動変容に関する調査・分析が進められてきた(広瀬 1994; 1995; 2008; 早渕 2008; 平山ら 2009; 中島ら 2011; 中 村ら 2013; Hiramatsu et al . 2014)。文部科学省(2008; 2009)は問題解決ができる人材育成を目指す総合的な学 習の時間に、多様な方法を積極的に導入することとしてお り、学習方法に関する調査・研究が行われている(小嶋、 外川 2004; 張 2008; 外山ら 2009; 金子 2011)。 しかし、エネルギー環境教育においては、個別に開発・ 実践された教材等による行動・認識変容の調査・分析が中 心であり、より汎用的な学習方法の分析は十分とは言えな い。さらに、環境省(2011)は環境教育の目的の一つに自