A case of whole body pneumatosis after radiotherapy with cetuximab

要 旨 セツキシマブの有害事象として,臨床試験においては Infusion reaction,間質性肺炎,ざ瘡様皮疹,爪囲炎など の報告があり注意喚起がされているが,臨床現場における症例の積み重ねにより,試験では報告されなかった種々 の重篤な有害事象の報告が散見されるようになってきている。今回我々は,セツキシマブ併用放射線療法後に全身 性の気腫をきたした症例を経験したので報告する。症例は 76 歳男性。右披裂に発生した喉頭癌(cT3N0M0)に対 してセツキシマブ併用放射線療法を施行した。既往歴に食道癌に対する endscopic submucosal dissection(ESD), 下咽頭癌に対する endoscopic laryngo-pharyngeal surgery(ELPS),ならびに胃潰瘍があった。頸部に 70Gy の放 射線治療を行い,セツキシマブは右前胸部帯状疱疹と嚥下性肺炎により計 6 回の投与に留まった。セツキシマブ最 終投与後 9 日目に CT にて全身気腫を認めたが,絶食,抗菌薬治療にて約 10 日で軽快した。

[1]  C. Bokemeyer,et al.  Platinum-based chemotherapy plus cetuximab in head and neck cancer. , 2008, The New England journal of medicine.

[2]  Christopher U. Jones,et al.  Radiotherapy plus cetuximab for squamous-cell carcinoma of the head and neck. , 2006, The New England journal of medicine.