Experimental analysis of plant operator crew communication

プラント制御盤の設計では, 運転クルーのコミュニケーションを支援するマン-マンインタフェースの実現が望まれている. このため, 運転員の緊急時におけるコミュニケーション形態の解明を目的として, 実機プラントの運転員を被験者とし, 訓練用シミュレータを用いて実験した. 以下の4種類の手法を用いて運動クルーのパフォーマンスの定量的な分析を試みた.(1) 事象に対応するのに必要なタスクの達成度によるパフォーマンスの定量化(2) 認知過程と会話を接続するフロー図によるグループ思考の明確化(3) 運転員の行動フロー図によるタスクに対するグループ対応の明確化(4) 運転員間で有効に交換された情報量によるパフォーマンスの定量化この分析により, クルーのパフォーマンスの相違を評価でき, コミュニケーションの形態が4種類に大別できることを確認した.