Analysis of the patient selection process for lung volume reduction surgery

1995年5月から1996年11月までの19ヵ月間に肺気腫に対する Lung Volume Reduction Surgery を希望して当科外来を受診した患者130人の中から実際にLVRSを施行した患者44人 (33.8%) を選択した過程について検討した.外来患者130人のうち外来の段階で37人を, 肺気腫の程度が軽い, 高齢, hyperinnationがない, 胸膜癒着著明, 肺気腫でない等の理由で手術適応外と診断した.入院精査した79人のうち29人を手術適応外と診断したが, その主な理由はtargetareaがない, 胸膜癒着著明などの形態学的な要因であった.手術適応ありと判断した患者群と精査入院後に手術適応なしと判断した患者群では年齢, 呼吸機能, 動脈血ガス分析値のいずれにも有意差は認められなかった.LVRSを行った44人の一秒量は平均で44%改善し, 手術死亡はなかった.