Management of Inguinal Vascular Graft Infection by Lateral Femoris Axillo-Popliteal Bypass.

症例は81歳, 男性. 右下腿外側虚血性潰瘍に対し, 近医にて左総大腿動脈-右膝窩動脈交叉バイパス術が施行された. 2カ月後よりグラフト感染を認め当科を紹介された. 細菌培養では Staphylococcus aureus (MSSA) が検出された. 手術は8mm, Bionit を用い大腿外側を通した右腋窩-膝窩動脈バイパス術を施行, 感染人工血管を除去した. 鼠径部の人工血管感染に対して, 大腿外側を通した腋窩-膝窩動脈バイパスにより肢切断を回避でき良好な結果を得られた.