Purity tests of some standard reagents by the coulometric titration

精密電量滴定法によって市販の中和滴定用標準試薬すなわちフタル酸水素カリウム,スルファミン酸および炭酸ナトリウムの純度の直接分析を試みた.使用した装置はさきの報告とほぼ同様であるが,終点はガラス電極pH計を用い,作図法によって決定した.フタル酸水素カリウムにおいてはわずかに低い結果が得られたが,スルファミン酸および炭酸ナトリウムについては,表示値とかなりよく一致した結果を得た.それぞれの試料に対する標準偏差の推定値は,上記の順に約0.034%,0.017%および0.044%であった.これらのばらつきは,終点におけるpH変化の大きいものほど小さくなっていることから,終点を決定するときの誤差に特に影響されているように思われる.