DEVELOPMENT OF GIS FOR FEASIBILITY STUDY ON EFFECTIVE USE OF SEWAGE HEAT

代表的な未利用エネルギーである下水から得られる温熱エネルギーを都市内で有効に再利用するための地域熱供給施設の立地について, 熱需要と熱供給事業における排熱利用との空間的整合性に対する解析を行うためのGISを開発した. また, それを用いて東京23区をフィールドとした配置案の検討を試みた. 具体的には, 下水熱回収地点周辺1,250m四方を供給対象領域とした場合に温水供給を通じて賄うことが可能な熱量が最大となるようなケースを求めた. 利用可能熱量の多い落合, 三河島処理区では幹線が長く回収候補地点が多い. また温熱需要の大きな地点が多いため, ヒートポンプ1基当たりの利用可能熱量も多い. 地域熱供給施設適地選定システムとしてGISを利用する手法は有益であると思われる.

[1]  A. Wolman THE METABOLISM OF CITIES. , 1965, Scientific American.