Evaluation of lyophilized porcine skin

口腔内欠損創面の被覆 に近年各種の生物 材料 の応用が 試み られ,Herbsmanら(1957)1)の 腸粘膜,Robinson ら(1976)2)の 筋膜,久 野 ら(1977)3),遊 佐 ら(1980)4) の凍結乾燥人硬膜,冨 士森(1977)5),高 橋 ら(1978)6), 近藤 ら(1980)7)の 凍結乾燥豚皮な どの報 告がみ られ る. 近藤 ら7)は腸粘膜,筋 膜 は材料が特殊で入手困難 で保存 面に難点があ り,ま た凍結乾燥豚皮は凍結乾燥人硬膜に 比べ供給源が豊富であ り価格が安 く,薄 いため操作が し やすい,皮 膚であ るため上皮欠損創には より適切 であ る などの利点をもっていると述べている. また凍結乾燥豚皮の臨床使用成績 につ いて冨士森5)は 創面の疼痛は消失あ るい は著明緩和,滲 出液 の抑制がみ られた と述べ,高 橋 ら6)は腫脹,疼 痛はほとん どな く感 染 もなか ったと述べてい る.ま た近藤 ら7)は上皮化の促 進効果も認め られた と述べている. そこで今回われわれは,術 後の欠損創面被覆 に大 きさ 5×10cm,厚 さ平均0.3mmで,轍 の毛穴を有 し,毛 を有しない凍結乾燥豚皮(大 鵬薬品工業株式会社発売の アロアスク)を,無 菌 的生理食塩液 に約30分 浸漬軟化 したものを適 当な大 きさに切 り使用 した.当 教室 の報告 例8)を あわせた8症 例の臨床効果をま とめ,そ の うち追 加4症 例について詳細 に経過報告 を行 う. 症 例

[1]  J. Giunta,et al.  Intraoral-mucosal-xenogenous fascial grafting. , 1976, Oral surgery, oral medicine, and oral pathology.

[2]  R. Elliott,et al.  Use of commercial porcine skin for wound dressings. , 1973, Plastic and reconstructive surgery.

[3]  I. Rappaport,et al.  Early use of xenografts as a biologic dressing in burn trauma. , 1970, American journal of surgery.

[4]  I. C. Song,et al.  THE USE OF PIG SKIN AS A TEMPORARY BIOLOGICAL DRESSING , 1965, Plastic and reconstructive surgery.

[5]  H. Herbsman,et al.  EXPERIMENTAL TRANSPLANTATION OF FREE GRAFTS OF INTESTINAL MUCOUS MEMBRANE , 1957, Plastic and reconstructive surgery.