STUDIES ON THE DURABILITY OF OLD RAILWAY CONCRETE STRUCTURES

最近 コンクリー ト構造物の早期劣化が問題 とな ってい る. 建設 してか らわずか数年ない し十数年で, 過大な ひ びわれや鉄筋 腐食 を生 じている ものが一部にみ られ, コ ンク リー トは従来半永久 的な耐久性 を有 する ものと思 わ れてきただけに, コンク リー ト構造物 に対 する信頼感 が 揺 らいでいることは否 めない. しか し元来 コ ンク リー トは耐久性 においてきわめて優 れてお り, 数十年以上 にわたる耐久性 を有 する所要 の構 造物 をつ くることができる有用 な材料 であることは間違 いのない事実 である. 日本 で鉄筋 コンク リー トが初 めて用 い られ たの は明治 末期 で, 今 日まですで に80年 以上 を経過 してい るが, この間 につ くられ た構造物で長年 にわ たり耐久性 に優れ 今 なおその機能 を十分果 たして いるものが数多 くある. この ような古い コンクリー ト構造物が, い ろいろな条件 下で現在 どの ようにな ってい るか を特に耐久性 の観点か ら再検 討 してみ ることは興 味深い ことと思われる. 幸い 鉄道構造物 には古い ものが多 く, 記録 もかな り保存 され ているので次のような検討 を試 みた. まず検討対象 とす る構造 物の建設 年代 を昭和20年 ま で(経 年40年 以上)と し, この間 に どの ような もの が っ くられたか, その基本 となった設計, 施工関係 の示方