Combustion Characteristics of Single Cylindrical RDF.

中小自治体で発生した廃棄物を固形化燃料 (RDF) とする大規模ごみ発電プロセスが注目されている.しかし, RDFの燃焼特性については流動層とストーカーにおいて大きな差異がある.これらの差異を説明するための基礎的知見を得るために, 一般廃棄物から造られたRDFの単一ペレット (直径20mm, 長さ40mm) の燃焼特性について電気炉を用いて検討した.低速昇温と急速昇温条件下のRDFの重量および温度分布の経時変化を測定した結果, RDFペレットの燃焼時における重量減少過程は二段階となる.第1段階における反応は, 主に揮発分の熱分解であり, RDFの減量速度とRDF内部の温度分布は昇温速度に依存する.低速昇温の場合には, 内部の温度勾配が小さく, 重量減少は熱分解反応速度が支配的となるが, 急速昇温の場合には, 内部の温度勾配が大きく重量減少はRDF内の伝熱速度が支配的となることが明らかになった.第2段階における重量減少は, 主に固定炭素分の燃焼であり, 反応の進行と温度分布が雰囲気酸素濃度の影響を強く受ける.酸素濃度の高い雰囲気では燃焼熱がRDF内部で蓄積され高温ピークが現れる.また, 使用されたRDFの着火温度は約480℃であり, 着火現象が昇温速度の影響を受けることが目視観測で分かった.