A STUDY ON TREATMENT OF HIGH STRENGTH FERMENTATION WASTEWATER CONSISTING OF HIGH SULFATE AND AMMONIA BY UAHB PROCESS

本研究では, 上向流式嫌気性ハイブリッドブランケット (UAHB) 法により硫酸塩及びアンモニアを高濃度に含む発酵工程廃液を処理した場合の処理特性ならびにグラニュール形成過程に関して検討した. また, メタン生成菌に対する硫酸還元菌による阻害の指標として, 一般に用いられているTOC/SO42-比についても検討した. 実験結果より, 従来その形成が困難とされてきた上記廃液の処理プロセスでもグラニュールの形成が確認された. 反応器内における遊離性の硫化水素の濃度が200mg/l以下の場合には阻害は生じず, UAHBプロセスは上記の廃液の処理に良好な性能を有することが明らかとなった. さらに, 廃水中の硫酸塩による阻害の発現は, TOC/SO42-比だけによらず, 硫酸塩の絶対量によっても決定されるべきことが示された.