Development of GIS-based Gaming Simulation Tool and Its Application to Activity-Travel Analysis of the Elderly
暂无分享,去创建一个
交通は活動の派生需要であるという概念に基づいたア クティビティアプローチの視点から、個人の交通行動の 意思決定構造 を明らかにし、きめ細かな政策評価を行う ことを目的とした研究が近年盛んに行われている。交通 行動分析は、一般的に、行動決定を利用可能な選択肢集 合の選定と、その中でのベス トチョイスの二段階プロセ スで予測する1)。 この視点において、アクティビティベ ースの活動スケジュール決定モデルは、個人の詳細な制 約条件を考慮できることが利点であり、次世代の交通需 要予測モデルとしての期待が大きい1)。 ここで、個人の 直面する制約条件のもとで、実行可能な活動パターンの 選択肢集合を特定することは、政策評価において非常に 重要である。また、意思決定の単位として世帯に着目し、 政策に対する反応行動を世帯全員の行動調整の結果とし て捉えようとするゲーミングシミュレーションの手法が 存在する の。この手法は、世帯員問の制約いわば相互作 用を詳細に考慮できるため、より現実的な回答を得るこ とが可能である。 ここで、高齢者の交通行動への制約を考えてみる。高 齢者は非高齢者と比較して、身体的な制約により利用可 能な交通手段が限定され、自動車を運転できないために 家族による送迎に頼ることも多い。また、健康維持のた めや長年の習慣により、規則的な生活パターンを送るこ と、さらに財政面での制約も強い。高齢者の生活活動と 交通行動を考えた場合に、選択肢集合からのベストチョ イスというプロセスよりも、実行可能な活動パターンの 選択肢集合の選定プロセスで、選択肢集合が非常に限定 されることが予想される。よって高齢者の生活活動と交 通行動を分析する上では、制約条件を詳細に把握するこ とが特に重要な視点であると考えられる。 本研究においては、まず、詳細なアクティビティダイ アリーデータ、交通ネットワークデータ、活動機会デー タを利用し、個人の活動スケジュールや活動機会のサー ビス時間帯などの時空間制約 を導入して、活動パターン の選択肢集合 を生成するモデルを構築する。 このモデル は二人の活動スケジュール制約を明示的に考慮 してお り、 モデルの適用例 として高齢者の同乗可能性 に関しての分 析 を行 う。 さ らに、 このモデ ルをGIS(Geographic Information System)と リンクする ことで、実際の活動 パターンおよび代替活動パター ンを地図上と時間軸上に 表現 し、応答型のゲー ミングシミュレー ションが可能な ツールを開発する。 このツール を用いて、高齢者世帯に 訪問面接調査を行い、現状の活動パター ンに影響を与え ている様々な制約を把握 し、制約条件の変化 による活動 パター ンの変更可能性を検討する。
[1] Torsten Hägerstraand. WHAT ABOUT PEOPLE IN REGIONAL SCIENCE , 1970 .
[2] Wilfred W. Recker,et al. The Household Activity Pattern Problem: General Formulation and Solution , 1995 .
[3] Nobuaki Ohmori. A STUDY ON ACCESSIBILITY AND GOING-OUT BEHAVIOR OF AGED PEOPLE CONSIDERING DAILY ACTIVITY PATTERN , 2000 .