DEVELOPMENT OF A CHEMICAL RECYCLING PROCESS FOR WASTE PLASTICS USING SUPERCRITICAL WATER

300 400 500 600 まえがき=プラスチックは,軽量,耐久性,加工性,耐 薬品性などの優れた特性から,容器・包装資材,家庭用 品,建材などのあらゆる分野で使用され,広く流通して いる。プラスチックの生産量は年々増加の一途にあり, また,それにともない廃棄される廃プラスチックも増大 している。このうち,再利用されているのはごく一部で あり,大半は埋め立てと焼却によって処理されている。 焼却処理においては,これにともなう二酸化炭素排出お よびそこで発生する排ガス/焼却灰中での有害物質の処 理が大きな社会問題となっている。さらに,容器包装リ サイクル法の制定,国際規格化(ISO 14000)が進行す るなどの行政指導も加わり,リサイクル技術への期待は 急速に高まっている。 このような状況の中で,当社においても環境関連分野 への参入,拡販を目的とし,リサイクル技術の開発が進 められている。本稿では,新規の処理技術として最近注 目を集めている超臨界水による廃プラスチックのモノマ ー化技術について紹介し,既存処理技術との対比により ケミカルリサイクルプロセスとしての可能性について述 べる。