Long-Term Operation of Network Time Transfer Using Adjusting Data-Offset
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あらまし 近年,情報の電子化の進展に伴い,正確で手軽な時刻の配信技術や時刻同期技術の実用化が進めら れている.タイムビジネス認定制度では遠隔地の原子時計との時刻比較には GPS (Global Positioning System) コモンビュー方式のみが定められているが,データの更新頻度は 1日に 1 回であるため原子時計の時刻変動に直 ちに対応することができない.これまで,高精度なハードウェア NTP (Network Time Protocol) 処理系と統計 的なデータ処理を行うことで遠隔地の原子時計とほぼリアルタイムで高精度な時刻比較を行う抽出データ法につ いて報告した.抽出データ法を用いて長期間安定した原子時計の運用を行うためには,ネットワークの状態変化 に対応するための対策が必要である.そこで本論文では,ネットワークの状態の変化を解析し状態変化に対応す るオフセット補正機能を開発した.更に抽出データ法にネットワークの状態変化に対応するオフセット補正機能 を追加することにより,遠隔地の原子時計を実用上問題なく長期間にわたって運用できることを示した. キーワード NTP,ネットワーク時刻比較,片方向遅延時間,抽出データ法,オフセット補正機能
[1] M. Kihara,et al. Long-term propagation delay characteristics of telecommunication lines , 1992 .