翼群の前向き・後向き、ふれまわり固有振動数 : 第1報,軸系振動特性と回転効果の影響に関する理論解析

翼の集合体と並進運動に限定された軸系との振動系においては,翼群の節直径1本モードに限り,回転軸と直交する面内の翼振動成分が大きくなるような翼取付角ほど,前向き・後向きふれまわり固有振動数に応じた分離現象が発生する.この現象は,回転軸方向への回転角変位に対応したモーメントによる従来のジャイロ効果では説明できず,1質点の並進運動に応じたコリオリ力を合成したせん断による回転効果であることがわかった.