A Case of Psoriasis Arthritis Showing a Reduction in Joint Pain after Successfully Treating a Focal Dental Infection.

33歳男性。10歳頃より下腿に米粒大の紅斑が出現し, 尋常性乾癬と診断されステロイド外用剤で加療されていた。平成7年, 39℃台の発熱と全身倦怠感が出現し, 同時に両手指の疼痛, 発赤, 腫脹, 運動障害を来し漸次増悪した。関節症性乾癬と診断され非ステロイド系消炎鎮痛剤を内服するも効果なくシクロスポリンの内服を開始した。1日400mg(6.35mg/kg)まで増量したが, 皮膚症状の改善を認めるものの, 関節症状は軽快せずメソトレキセート(7.5mg/週)に変更。その後皮膚症状は再燃するも関節症状は軽快した。関節滑膜生検では, 線維芽細胞様細胞や小血管の増生およびリンパ球, マクロファージの浸潤が認められた。入院後, 病巣感染の検索をしたところ歯根膿瘍がみつかり, 抜歯により加療したところ関節症状は徐々に消退し, メソトレキセート中止後も関節痛は自制内となった。細菌培養で歯根膿瘍から4種類の嫌気性菌が検出され, それぞれの細菌の培養上清を用いてリンパ球刺激試験を行ったが, 健常人との有意な差は認められなかった。

[1]  J. Travers,et al.  The role of superantigens in skin disease. , 1995, The Journal of investigative dermatology.

[2]  F. Shido,et al.  [Tonsillectomy and osteoarthritic disease]. , 1994, Nihon Jibiinkoka Gakkai kaiho.

[3]  R. Hughes Focal infection revisited. , 1994, British journal of rheumatology.