AN EXPERIMENTAL STUDY ON DAMAGE LEVELS AND REPAIRING EFFECTS OF REINFORCED CONCRETE COLUMNS SUBJECTED TO REVERSAL CYCLIC LOADING WITH LARGE DEFORMATIONS

コンクリート構造物の耐震設計を合理的に行うためには, 地震時の部材の塑性変形レベルに応じた損傷状況を適切に把握する必要がある. 本文では, 実際の鉄道ラーメン高架橋柱を想定したじん性率10程度以上の高い変形性能を有するRC柱の静的正負交番載荷試験結果から, 部材の塑性変形レベルと部材の損傷状態の相関, 損傷範囲等をとりまとめ, 損傷状態に対しては, 主として補修の難易度の観点から評価を行った. また, 塑性率10程度以上の塑性変形レベルで損傷を受けた試験体を補修し, 補修した試験体による正負交番載荷試験により, 補修後も十分なエネルギ-吸収能力を有することを確認した.