Comparison of Contents of Sesamolin and Lignan Antioxidants in Sesame Seeds Cultivated in Japan

セサモリン(セサモール,セサミノールの前駆体)の含量および3種のリグナン系抗酸化性物質の含量を国産14品種のゴマ種子より抽出した油について測定し,次の結果を得た. (1) セサモリン含量の多い品種はNo.638, 126, 48, 201であった. (2) 遺伝形質(BON, BAN, 3BO, 3BA)及び種子の色(黒と白)とセサモリン含量には,相関は認められなかった. (3) セサミン量(セサモリンと共存)に対するセサモリン量の比について,黒ゴマ及び白ゴマ5種ずつを統計処理(t検定)を行った結果, 5%の危険率で,黒ゴマ種子の方が,セサミンに対するセサモリンの比率が高かった. (4) 3種のリグナン抗酸化性物質およびセサモールの含量は,いずれの品種においても微量であった. (5) 野生種黒ゴマ種子3種の中では,マレーシア国サバ州の種子のセサモリン量が著しく多かった.