Model-based coding for facial images based on feature points and isodensity maps.

本論文では, テレビ電話・テレビ会議のための新しい知的符号化システムについて述べる.本方式では, 送信側の通話者の顔画像1枚を受信側に伝送し, 受信側であらかじめワイヤフレームを作成しておく.通話中は, 通話者の顔面上の特徴点34点の座標のみを伝送し, 受信側では特徴点によりワイヤフレームを作成し, あらかじめ伝送されている顔画像の変形を行うことで顔画像を再構成する.また, 入力画像の等濃線 (等しい濃度値の画素を結んだ線) を受信側へ伝送し, 顔面の形状変化によって生じる濃度値が変化した部分 (“しわ” 等) の濃度補正を行う.従来の知的符号化に比べ, 本システムの出力画像では影やしわなどが極めて自然に再現できる.本システムの符号量は, 19kb/sであるが良好な画像が再現できる.