INTERPOLATION OF EARTHQUAKE MOTIONS USING OBSERVED PHASE

観測点の波形から未観測点の波形を内挿する場合, 地震動の非定常性を的確に表現することが要求される. ここでは地震動の位相特性に着目して, 非定常性をモデル化する. まず, 台湾集集地震 (1999) の観測波形を用いて, 地震断層近傍における位相特性をモデル化することを目的として, 群遅延時間の平均値と標準偏差の回帰式を作成した. 回帰式のパラメータとしては震央距離, 断層長さ. 断層破壊のディレクティビティー効果を考えた. 次に, その回帰式とカルマンフィルターの概念を用いることにより, 観測波形の群遅延時間から未観測点での群遅延時間を内挿し, その群遅延時間を用いて未観測点の地震動を合成することを試みた.