A case of multiple localized fibrous tumor of the pleura.

18歳男子大学生が検診の胸部X線写真上の異常陰影を指摘されて来院した. 腫瘍は左前胸壁に位置した. 開胸術の結果, 腫瘍は前胸壁の主腫瘍の他に, 横隔神経上, 横隔膜上, 後胸壁にも認められた. 病理所見は多彩で, 線維芽細胞の増殖, 硝子化した膠原線維, 石灰化, 出血, 新生血管の増生および胸膜cleftを認めた. 病理学的診断は限局型胸膜線維性中皮腫であったが, 多発した症例は極めて稀である.