Search Performance Evaluation of Artificial Bee Colony Algorithm on High-Dimensional Function Optimization

ミツバチの群れによる知的な採餌行動に着想を得た Artificial Bee Colony (ABC) アルゴリズム [1,2] は, V. Tereshkoらのモデル [3]に基づいて,多変数関数や多 峰性関数の最適化のために,D. Karabogaによって2005 年に提案された [4].その後,D. Karabogaらは,進化的 アルゴリズムの一種である遺伝的アルゴリズム (Genetic Algorithm: GA) や Differential Evolution (DE) アル ゴリズム,そして群知能の一種であるParticle Swarm Optimization (PSO) アルゴリズムを比較対象として, 関数最適化に関する計算機実験を行い,制御パラメータ 数がきわめて少ないという特徴を有するABCは,GAや DE,PSOと同等以上の探索性能を有することを,2009 年に参考文献 [5]で報告している.さらに,関数の次元 数が高くなるほど,ABCの有効性が顕著になると述べ ている.しかしながら,その次元数はたかだか 30次元 までであり,ABCの次元数に対するロバスト性を明ら かにするためには,さらに高次元での評価が必要である. 本研究では,ABCと同じ群知能の一種であるPSOを比 較対象として,低次元の先行研究と同様の実験条件のも とで,30次元以上の 100次元までの関数を対象とした計 算機実験を行い,ABCの次元数に対するロバスト性を 評価した.