Development of an experimental system for fatigue-cracking from weld roots between deck plate and u-rib in orthotropic steel decks

近年,鋼床版のデッキプレートとUリブの溶接ルート部から疲労き裂が発生し,デッキプレートを貫通する損傷が報告されている.このき裂を放置すると路面が陥没し,車両事故の原因となる恐れがある.また,疲労損傷部からUリブ内に雨水が浸入·滞水することで,Uリブの腐食損傷の発生を誘発する.本研究では,溶接ルート部から発生する疲労き裂をシミュレートでき,そのき裂の発生·進展メカニズムや補修・補強方法などを検討するための試験システムを構築することを目的とした.そのために,交通車両の輪荷重のアスファルト舗装による荷重分散効果と実働応力波形に着目し,鋼床版のモデル試験体を用いた静的載荷試験および疲労試験を行った.