Comparison of Environmental Safety Management Systems for Recycled Materials Used in General Environment

循環型社会形成推進基本法が成立し, ますます再生利用等の重要性が認識されているが, 再生製品のなかに含まれる有害物質による環境汚染が懸念され, 再生利用の促進を阻害している。そこで, 一般環境中で利用され, 環境汚染の可能性が懸念される建設資材を中心に, 国内外における再生製品の環境安全性管理制度を比較した。その結果, (1) 再生製品と非再生製品, 廃棄物との環境安全性管理手法の関係, (2) 流通管理と利用管理, (3) 情報による有害物質管理, (4) 有害性に応じた段階的な環境安全性管理, (5) 土壌環境管理との関係, (6) 利用状況の想定, (7) 利用判定に用いる値の選定, (8) 現実的な管理の8項目が今後の制度設計において検討すべき課題と考えられた。さらに, これらの課題をふまえ, 2つの判定に基づいた再生製品の管理方法を示すなど, 今後の検討の方向性を提案した。