Investigation of portosystemic collaterals by scintiphotosplenoportography.

門脈圧亢進症33例に,99mTc-macroaggregated albuminを経皮的に脾内に注入する経脾RI門脈造影法と腹部超音波検査を施行し,そのうち25例に対して経皮経肝的門脈造影法を行ない,8例に対して経動脈性門脈造影法を行ない門脈側副血行路の検出率を比較検討した.左胃静脈の検出は,経脾RI門脈造影法では直径6mm以上,腹部超音波検査では直径7mm以上で可能であった.経皮経肝的あるいは経動脈性門脈造影法による左胃静脈の検出率を100%とすると,経脾RI門脈造影法では75%であり,腹部超音波検査で32%であった(p<0.01).経脾RI門脈造影法による傍膀静脈,脾腎短絡路の検出は,それぞれ直径7mm以上,8mm以上のもので可能であった.経皮経肝的食道静脈瘤塞栓術と内視鏡的食道静脈瘤硬化療法の前後で,経脾RI門脈造影法を繰り返し施行することによって,RIイメージと短絡率の変化の2面から治療効果の判定が可能である.