Ideal self-management, PD technique and regularty of testing

連続携行式腹膜透析 (continuous ambulatory peritoneal dialysis: CAPD) が日本に導入されて約25年が経過し, PDについて再検討する時期と考えられる. 今回, PD自己管理・手技・定期検査についてのアンケート調査を東京地区でPD患者を診療している63施設の医師と看護師を対象に実施した.医師の32名, 看護師の37名から回答があり, 回収率は50.8%, 58.7%であった. バッグ交換時の指導内容は, 手洗い100%・マスク着用100%・窓の閉鎖97.0%・空調の中止81.8%・ドアの施錠9.1%・ヘアキャップ着用6.1%であった. 排液方法は, 完全排液75.7%・時間制限排液13.5%であった. 自己測定を毎日/毎回行うように指導する施設は, 排液量100%・除水量100%・体重91.9%・血圧86.5%・注液量73.0%・水分バランス54.1%・尿量43.2%・脈拍43.2%・体温24.3%であった. 出口部ケア時の指導内容は, 手洗い100%・カテーテルと腹部の固定100%・ケアの毎日施行94.6%・出口部保護94.6%・窓の閉鎖86.5%・マスク着用81.1%・空調の中止62.2%・チタニウムアダプター保護37.8%・ドアの施錠5.4%・ヘアキャップ着用2.7%であった. オープンシャワーは30.6±25.5日 (中央値25.5日), 入浴は36.7±26.2日 (中央値30.0日) から開始し, 洗浄方法は「石鹸で軽く洗った後にシャワーでよく流すように指導」29.7%・「石鹸でよく洗った後にシャワーでよく流すように指導」13.5%・「シャワーのみでよく流す」13.5%・「シャワーのみで軽く流す」5.4%であった. 接続チューブ交換時の指導内容は, マスク着用 (施行者100%・介助者100%・患者91.9%)・ヘアキャップ着用 (施行者16.2%・介助者15.2%・患者5.4%)・窓の閉鎖97.3%・空調の中止70.3%・ドアの施錠16.2%であった. 定期検査の施行頻度は, 血算・生化学検査・腹部エコー・腹部・心エコー・便潜血・上部消化管内視鏡検査・眼底検査・骨密度検査・腹膜平衡機能検査の施行頻度は施設間で差が少なかったが, 胸部X線・KUB・心電図・至適透析指標 (蓄尿) には大きな差を認めた.各施設によって異なっているPDの自己管理・手技・定期検査の内容について再検討し, よりよい医療/看護を患者に提供するとともにevidenceを確立しなければならない.