Examination of the job execution on VM in Grid Environment

グリッド上で利用される計算機において、ユーザの権限に応じた、適切で細粒度な各種内部リソー スへのアクセス制御を行うために、プロセスの仮想化手法を用いる。近年複数提案されているが、個々 の手法のコストは、対象となるアプリケーションの性質やアクセスポリシによって異なり、かつ制御 を行う有効性自身も未解決である。そこで、アプリケーションの性質やポリシによって仮想化手法を 選択し、常に低オーバヘッドな仮想化を実現する手法を提案し、かつそれぞれの手法の適用性を実際 のグリッド上で選択されるクラスタノード上の種々のベンチマークを通じて検証する。作成したプロ トタイプは Globus Toolkit2.4 を用いてユーザとポリシに基づいて仮想化手法を選択し、ジョブマ ネージャの一つとして仮想化環境内でジョブを起動する。NPB2.4ベンチマークによる結果では、適 切な仮想化手法を用いることでオーバーヘッドを最小にすることが可能で、かつ通信を頻繁に行なう アプリケーションではライブラリコールの仮想化が最適であり、複数プロセスの仮想化にはカーネル モジュールを用いたシステムコールの仮想化が最適であるなどの詳細な指針を得た。

[1]  Barton P. Miller,et al.  Dynamic program instrumentation for scalable performance tools , 1994, Proceedings of IEEE Scalable High Performance Computing Conference.

[2]  Renato J. O. Figueiredo,et al.  Fine-grain access control for securing shared resources in computational grids , 2002, Proceedings 16th International Parallel and Distributed Processing Symposium.

[3]  Steven Tuecke,et al.  The Anatomy of the Grid , 2003 .

[4]  Andrew A. Chien,et al.  Entropia: architecture and performance of an enterprise desktop grid system , 2003, J. Parallel Distributed Comput..

[5]  David F. Snelling,et al.  UNICORE—a Grid computing environment , 2002, Concurr. Comput. Pract. Exp..