DEVELOPMENT OF STOCHASTIC AKI-LARNER METHOD AND ITS APPLICATION TO SEISMIC RESPONSE ANALYSIS OF THE GROUND

不整形地盤の震動解析法の一つであるAL法に確率論を導入した確率AL法を開発した. 不整形地盤上で観測される地震動は, 境面界での波動の散乱等により場所ごとに異なった震動特性を示す. AL法はこのような地盤震動解析に適した解析法であり, 地盤物性値や境界形状を確定的に与えることにより解析を行う. 本研究では, 特に不整形境界の変動を対象に, 今まで確定的な見地から行われてきたAL法を, 1次近似法と摂動法を取り入れて境界の不確定性を考慮に入れられるように拡張した. そして, この手法を1993年釧路沖地震における釧路市内の地盤震動解析に適用し, 境界の変動が応答波形に与える影響の定量的な検討を行った.