EFFECTS OF WATER SATURATION AND STRAIN RATE ON THE TENSILE STRENGTH OF ROCKS UNDER DYNAMIC LOAD

岩石の引張強度に及ぼすひずみ速度及び水分飽和の影響を明らかにすることを目的として, 乾燥状態および飽和状態の3種類の岩石について種々のひずみ速度において圧裂引張試験とホプキンソン効果を利用した実験を行った. その結果, 岩石の引張強度は乾燥状態のみならず, 飽和状態においてもひずみ速度の増加に伴って増大した. 特に, 乾燥状態においては, 岩石の動的引張強度は, 岩種によらず, ひずみ速度の約1/3乗に比例することが分かった. また, 水分飽和の影響により, 空隙率の高い来待砂岩と田下凝灰岩は, 乾燥状態に比べて引張強度が低下したが, 空隙率が0.49%と低い稲田花崗岩では, 乾燥状態と飽和状態との間に有意な差は認められなかった.