Progress of RH Refining Process in Japan
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現在の製鋼 法では,転 炉 ・電炉 にて粗精錬 された取 鍋 内溶鋼 を,各 種装 置 を用 いて再度処理す るいわゆる二次 精錬が大 量 に適 用 され てい る.一 般 に二次 精錬 には熱 的 ・時 間的損 失を伴 うので (1)一 次精錬 よ り優 れた品質向上機能 を有す るこ と (2)一 次精錬 および凝 固(連 鋳)工 程 を通 じて生産上 もしくは原価面での一 貫利 得がある ことが必須 となる. RH真 空精錬 法 は,取 鍋 内溶鋼 を真空 下で環 流 させる という単純 な操作で あるが (1)各 種精錬効率が 良いこ と (2)大 量処理 に適合 している こと (3)設 備 面負担 も少 な く操 業 も容 易である こと を特徴 と してお り,数 多 い二次精錬 法の中でその利点 を 生か して,生 産面及 び技術 面において著 しい進展 を遂げ てきた.そ のRH法 の歩み は,(1)機 能の充実 ・拡 大, (2)少 量特 殊処 理 か ら大量 処理 化 の2点 に集 約 され よ う. 西独において鍛 造用鋼の脱水素処理 にその端 を発 した RH法 は,日 本 に導入 されて以 来,脱 炭 ・脱酸 を始め と して,酸 素吹 込 み ・昇熱 ・成分 制御 ・極低 炭 溶製 ・フ ラックス精錬 ・脱硫 な どの機能の充実 ・拡大 が進み,数 多くの冶金操作 が可能 とな り,鋼 材の 多様化 ・厳格化 に 伴 う品質要請 に応 えて きた.RH法 は単 なるDegasser でなく,多 機 能なReactorへ と変貌 をとげた. 一方 ,RH法 のもつ操 業性 ・量産性 が活用 されて,転 炉法急伸 時 にDH法 とと もに その高生 産性 か らRH設 置が相次 ぎ,ま た連鋳 法へ の転換 に際 して もRH機 能 が積極的に用 い られた.さ らに近年は,大 型電炉法 との 組合せが量 産特殊鋼溶製 の主流 を形づ くりつつ ある。 当 初は品質確 保 のた めにSpeciality steelsを 少 量処 理 す るプロセ スで あつたが,今 日ではBnlk steelsも 含 めた 大量溶鋼処 理 プロセ スに成長 した. この 間の 日本のRH法 の流 れ を追 うと ともに,著 者 が 関与 した三 つ のRH開 発 技術 を略述 した.不 十分 な 論述が 多いが諸 賢の御批 判 と御叱声 をいただければ幸甚 であ る.