Study on Improvement of the Determining Method for Critical Injection Rate qcr in Chemical Grouting.

薬液注入において効果が十分に得られるようにするには, 注入速度を限界注入速度qcr以下で注入し割裂発生面を許容値以内におさめ良好な形状の固結体を得ることが重要である. qcrは現場で定められた水注入試験を行い得られた注入圧pと注入速度qの関係 (以下「p~q曲線」という) から求められる. 本論文は限界注入速度の決定に係わる問題点とそれに関する修正法を述べ, p~q曲線の形状を支配する地盤の割裂特性について考察するとともに, 注入速度が10l/分, 2l分のときの注入圧の比であるp10/p2値が限界注入速度に密接な関係にあり, 妥当な限界注入速度の決定を容易にすることについて述べたものである.