Surgical Strategy and Prevention of Respiratory Complication for Colorectal Cancer in the Elderly

過 去10年 間に切 除 され た80歳 以上 の大 腸癌66例 を対 象 と し,同 時期 にお け る41~74歳 の大 腸 癌525例 と比較検 討 した。 高齢 者群 は対 照群 と比 較 して右 側結 腸 が27例(40.9%)と 多 く(p=0.0021),低 分 化 腺癌 も6例(9.1%) と多 く(p=0.015),stage0・Iが10例(15.2%)と 少 な く(p=0.012),stageIIは30例(45.5%)と 多か った (p=0.0049)。 腺腫 ・他 臓器 重複癌 の頻度 に差 は なか ったが 大腸 多発癌 は12例(18.2%)と 有意 に 多か った(p= 0.0068)。 第1度 近親 者 におけ る大 腸癌 の家 族歴 は11例(16.7%)と 高率 で あ った(p<0.0001)。 治癒切 除 後 の再 発死 亡例 は6例 で あ り,全 てD3郭 清(1例 にcurB,残 る5例 にcurA)の 手術 が な されて いた。 手術 直接 死亡例 は4例(6.1%)で,術 前PS低 下や 複数 の 臓器 障害 が高 リス ク と考 え られ た。死 因はい ずれ も肺合 併症 で,肺 炎 ・ 肺塞 栓 の予 防に 関す る現在 の われ われ の指針 につ い て述べ た。