FUNDAMENTAL STUDY ON THE TRIAXIAL COMPRESSIVE PROPERTIES OF CEMENT AND ASPHALT-EMULSION COMPOSITIONS

アスファルト乳剤にセメントを加えることによって得られるセメントアスファルト複合体を止水用地中連続壁に適用する目的で同複合体の三軸圧縮試験を行ったところ, Mohr の応力円群の破壊包絡線が右下がりとなるものが存在した. この複合体の配合はセメント, アスファルト乳剤, 砂の三成分に限定したものであるが破壊包絡線が右下がりになるということは Mohr-Culomb の破壊理論からすれば内部摩擦角が負となり, 物理的に説明し難い現象である. このモルタルの配合割合を大きく変化させると破壊包絡線の傾きが正のもの, 負のものと種々得られることから, 本研究の主目的は配合割合を大きく変化させた複合体の物理的な特性を比較し, 破壊包絡線の傾きが負となる要因を究明することである.