Post-thymectomy myasthenia gravis in four patients

昭和49年から平成元年にかけて胸腺腫摘出後に発症した重症筋無力症4例 (女3例, 男1例) を経験した.胸腺腫は, 胸部X線写真あるいは胸部 CT写真にて発見され, 手術時には症状を有しなかった.全例に胸腺摘出術を施行し, 組織型は多角形細胞型2例, 混合細胞型2例であった.術後3ヵ月から3年7ヵ月後に重症筋無力症が発症し, 3例は現在症状が安定し生存中であるが, 1例は術後9年後に気管支拡張症による喀血にて死亡した.