マルチサブキャリア多元接続を用いた構造ヘルスモニタリングにおけるSDR処理遅延実測システムの開発;マルチサブキャリア多元接続を用いた構造ヘルスモニタリングにおけるSDR処理遅延実測システムの開発;Development of SDR Processing Delay Measurement System for Structural Health Monitoring Using Multi-subcarrier Multiple Access

近年,高度経済成長期に大量に建設された橋梁やトンネル などの社会インフラの老朽化が進んでおり,それらを点検す るために多大な人員・時間が必要と考えられる.点検の効率 化のため,センサを用いて構造物を監視する構造ヘルスモニ タリングの研究が進められている .対象となる構造物の 大きさや耐用年数を考慮すると,センサ端末のワイヤリング や電池交換は現実的でないため,センサ端末はワイヤレスか つバッテリレスであることが望ましい. この問題に対して,パッシブRFIDのシステムとセンサを組 み合わせた無線センサ端末の開発 が行なわれている.パッ シブ RFIDのシステムではリーダ/ライタから RFタグへ給 電・コマンド用のキャリアを送信し,RF タグから変調した 信号を反射することで RFタグ側に電源の不要な通信を行な うことができる.また,複数の RFタグを用いて非同期スト リーミング通信を実現するマルチサブキャリア多元接続 4), 5) の研究が進められている.マルチサブキャリア多元接続では, RFIDの国際標準規格 で一つしか用いられないサブキャリ アを複数用いることで,センサ間の時刻同期不要な多地点同 期センシングを行なうことができる.ここで,このマルチサ ブキャリア多元接続を構造ヘルスモニタリングへ適用するこ

[1]  Yuki Igarashi,et al.  Comparative Analysis on Channel Allocation Schemes in Multiple Subcarrier Passive Communication System , 2015, IEICE Trans. Commun..

[2]  James Demmel,et al.  Health Monitoring of Civil Infrastructures Using Wireless Sensor Networks , 2007, 2007 6th International Symposium on Information Processing in Sensor Networks.

[3]  Yuki Igarashi,et al.  A performance analysis of interference rejection technique in multi-subcarrier multiple access , 2015, 2015 IEEE International Conference on RFID Technology and Applications (RFID-TA).