Consumer evaluations of pork from hogs raised on recycled food waste.

資源循環や飼料自給率への関心の高まりとともに,食品残渣を飼料として再資源化するエコフィードの取り組みが注目されている.エコフィードは,適切に給与することで畜産経営の改善につながると期待される一方,食品廃棄物由来であることから,畜産物に対する消費者の評価が低下すると懸念されている.そこで本研究では,表明選好法を用いて,エコフィードを給与して生産された豚肉に対する消費者評価について分析し,今後のエコフィード普及に必要な条件を明らかにする.結果は,エコフィードに抵抗を感じる消費者など一部の消費者からは否定的に評価されていた.しかし,食品や資源リサイクルに関心を持つ消費者や所得の高い消費者からは肯定的な評価を受けていた.従って,今後,エコフィードの普及を促進するには,エコフィードの安全性や,エコフィードの利用が循環型社会の実現につながることを消費者に周知することが重要である.