Influence of 1,3,5-triazine compounds on ammonia oxidizing activity of cell-free extracts from Nitrosomonas europaea

本研究では, 強い硝酸化成抑制作用を示す1, 3, 5-triazine 系化合物の N. europaea ATCC 25978株の無細胞抽出渡に対する影響を硝化作用に伴うと予測される溶存酸素の消費量を酸素電極を用いて測定することにより評価した. また, その結果をすでに報告されている細胞系試験の結果と比較した. 細胞の破砕はフレンチプレスを用いて行った. その他にも凍結融解法や超音波破砕法を試みたが N. europaea ATCC 25978株の細胞破砕には適さなかった. N. europaea ATCC 25978株無細胞抽出液の1, 3, 5-triazine系化合物の硝酸化成抑制効果は N. europaea ATCC 25978株細胞系に対するものと同等以上であった. さらに, その無細胞抽出液中の溶存酸素の減少はアンモニア態窒素を加えた後にすぐ開始した. 酸素消費の阻害が認められたことから, 1, 3, 5-triazine 系化合物はアンモニアモノオキシゲナーゼを阻害したと考えられる。また, 無細胞系において溶存酸素を測定することによって硝酸化成抑制活性試験が可能であり, 膜物質による影響を受けやすい化合物についても膜透過を必要としないことからより正確に硝化作用抑制活性を測定できると考えられる。

[1]  S. M. Wang,et al.  Plant Volatile Analysis , 1997, Modern Methods of Plant Analysis.