Methodological Approach for the Riverfront Space Designs using Image Processing System

本研究では, 淀川支流のひとつである天野川の下流部をケーススタディとして, 画像処理システムを用いたフォトモンタトジュ法により, 河川の断面構造と構成部位別の素材を操作した河川空間整備シミュレーションモデルを作成し, モデルに対する評定調査を通じて研究を進め, 河川空間における自然性と親水性の創出に関わる整備手法の開発に寄与することを目的とした。その結果, 親水行動や快適性といった親水性の向上を図る上では, 水辺での人間の活動空間を単に確保するだけでは不十分であり, 水辺での人間の活動空間を確保しつつ, かつ, その空間の構成素材に芝生を導入することによって, 初めて, 効果が現れることを明らかにした。