A CASE OF BOCHDALEK HERNIA WITH GASTRIC VOLVULUS

症例は51歳,男性.心窩部痛,嘔吐にて発症.胸部X線撮影にて左胸腔内に消化管ガス像を認め,上部消化管造影,注腸にて胃,大腸の左胸腔内への脱出を認めた.胃軸捻転を伴う横隔膜ヘルニアと診断し手術を施行.左横隔膜外側後方にヘルニア門を認め,ここから短軸捻転した胃前庭部が大網,横行結腸と共に脱出しており,胃軸捻転を伴ったBochdalek孔ヘルニアと診断した.脱出臓器を還納し,ヘルニア門を縫合閉鎖後,胃前壁を腹壁に固定した.術後約2年経過したが,現在まで再発を認めていない.