1 近年の産学における高度 IT 人材育成への危機意識 2 の高まりを受けて,IT業界における実務に即した内容 3 (特に情報システムの発注・開発),プロジェクトマネ 4 ジメント,それらに付随する実務上のヒューマンスキ 5 ルを演習中心に教育する実践的講座の設置が様々な大 6 学で進められている . 7 例えば早稲田大学情報理工学科においては,経済産 8 業省・IPAおよびNEC・NECラーニングの協力により 2010 9 年から,システムを開発する際の受注側の視点に立っ 10 て情報システム開発プロジェクトのマネジメントを教 11 育する「システム開発プロジェクト基礎」講座を,産 12 学連携により継続して実施している .本実践的講座 13 では,情報システムの企画や開発を題材として,希望 14 するほぼすべての学生に対して共通化された形で効率 15 よく一定の教育効果を得ることを目的として,教室内 16 で制御された形で疑似プロジェクトを短期間体験させ 17 る疑似的なプロジェクトベース教育(PBL)の形態で実 18 施している.PBL では,ただ座学を通して学ぶのでは 19 なく,学生が自律的に,一定期間のプロジェクトの体 20 験を通じて,専門技術や知識,各種のヒューマンスキ 21 ル等の修得を動機づけることで,修得させる方法であ 22 る.PBL は,情報システムに限らず様々なエンジニア 23 リング領域における効果的な学習方法として認知され 24 つつある .また,情報システムの受発注の実務は, 25 共通の目的を持った小集団としてのチームの単位で遂 26 行されることが多い.従って,実務に即した内容を教 27 育するためには,受講生を幾つかのチームに分けて, 28 チームの単位で演習させることが望ましい.情報シス 29 テムの開発において,異なる指向性を持つメンバがほ 30 どよくブレンドされたチームの構成により,当該プロ 31 論文 MS Word A4版スタイルに初期設定.和文表題↓上段(明朝,ボールド,20pt,両端揃え,最小,0pt)最大 40字 2行以内,英文表題↓下段(Century,標準,11pt,両端揃え,最小,0pt).なお,縦設定枠幅は絶対に変更しな いでください.