Surgical Repair of Various Pseudoaneurysms in 2 Patients with Vasculo-Behcet Disease

血管型ベーチェット病はベーチェット病の中で副症状として血管病変を示す疾患である.血管病変は動脈瘤形成,動脈閉塞,静脈閉塞など多彩で,特に動脈瘤の場合は瘤破裂や治療後の再発を認めることから予後不良と言われている.しかしながらベーチェット病の診断基準は臨床症状であるため,原因不明の病態として認識され,放置されてしまう可能性がある.今回我々は多彩な仮性動脈瘤を契機に診断に至った血管型ベーチェット病の2症例を経験したので報告する.症例1は69歳男性,左大腿仮性動脈瘤に対し自家静脈patch術を施行した.その1年後に右深大腿仮性動脈瘤を認め,同動脈結紮術を施行した.症例2は51歳男性,左浅大腿仮性動脈瘤に対して大伏在静脈をinterpositionした.