Extrasphincteric Radical Operation of Deep, Complicated Fistulae
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坐骨直腸窩痔瘻・骨盤直腸窩痔瘻が含まれる深部複雑痔瘻の治療に関しては,根治術は従来極めて難しいものとされており,これに関するわが国の文献は少ない.私は従来より直腸穿孔を伴う骨盤直腸窩痔瘻などの複雑痔瘻に関しての治療を積極的に行い,その手術術式,成績などについて述べてきた.また痔瘻の根治と共に,他の痔瘻では極めて少ない特殊疾患の合併,癌化などを伴う症例が多いところから,全瘻管の精査も欠くべからざるものである.これに対してわれわれは従来瘻管の全開放を行ってきたが,括約筋に対する損傷がかなり著明であり,術後多少の括約不全を免れることが出来なかった.このような症例に対し,最近われわれは括約筋外に孤状に切開を加え,時にはそれを後方に延長して全瘻管を露出し,精査を行い,疑わしい部分は病理学的検査をする,この創は必要に応じて筋肉充填を行いドレーンを入れた後閉鎖あるいは半閉鎖とする.次いで原発口の処置としては,多くは後方正中にある原発口からCourtneyのspaceに存在する原発膿瘍までの瘻管は経肛門的になるべく小さく切除し浅いドレナージを形成後,括約筋の欠損部は縫合閉鎖する.このような手術を過去2年間にわたって19例に行い,一期的治癒例17例,再発例2例とかなりの好成績を収めた。このような試みはかつて発表されなかったと思われるので報告する.
[1] S. Eisenhammer. The anorectal fistulous abscess and fistula , 1966, Diseases of the colon and rectum.
[2] P. Hanley. Conservative surgical correction of horseshoe abscess and fistula , 1965, Diseases of the colon and rectum.